2003-07-16 第156回国会 参議院 憲法調査会 第9号
○参考人(水島朝穂君) 憲法の欠缺説というのはそれなりにビスマルク時代から議論があるんですが、そこに、これをここに立ち入りませんで、日本国憲法との問題だけに限定してお答えいたしますと、私は、日本国憲法が、一九四六年段階における一つの大きな国際的な平和意思と、それから広島、長崎の言わば体験というものをそこで結晶化した一つの産物であって、歴史的産物と考えておりまして、そこには緊急権に対するネガティブな評価
○参考人(水島朝穂君) 憲法の欠缺説というのはそれなりにビスマルク時代から議論があるんですが、そこに、これをここに立ち入りませんで、日本国憲法との問題だけに限定してお答えいたしますと、私は、日本国憲法が、一九四六年段階における一つの大きな国際的な平和意思と、それから広島、長崎の言わば体験というものをそこで結晶化した一つの産物であって、歴史的産物と考えておりまして、そこには緊急権に対するネガティブな評価
中央集権というそのことで一極集中が起こるのかというと、例えば日本の明治政府がモデルにしたドイツのビスマルク時代の中央集権ということもありますけれども、ドイツはやっぱり国土分散型できているわけです。だから、中央集権という上部構造だけの問題ではなかなか解決できないという側面も持っているわけです。
ことに吉田先生のお話を聞きますと、官僚というものは常に警察官僚である、ビスマルク時代のごとき官僚であるというお考えが頭の底の底までございまして、その考え方ですべてを律せられておるのではないか。私は今日の官僚は民主国家の官僚であるというので、そういうような不都合な官僚はおられないという正直者の前提で考えておるので、私の正直な考え方が間違っておるとすれば、何をかいわんやであります。
たとえば今の健康保険は、平均寿命が四十六才というビスマルク時代にできたものです。現在のこの生活水準の低い日本において平均寿命というものがもうすでに六十六にまでなってきた。こういう点で制度自体にも根本的にメスを入れなければならぬ。とにかくいろいろ問題はありますが、私たちが根本的に考えなければならぬ点は、国民所得の増加に医療費の増加というものが並行していないということです。
コンゴー盆地條約について持つていた日本の権利は、これは何と申しましても日本が第一次世界大戰におきまして五大強国としてヴエルサイユ平和條約に臨みましたことによりまして、十九世紀の中葉、ビスマルク時代にベルリン会議でアフリカの植民地国間に結ばれた條約に基く利益を享有することになつた次第でございます。
ところがその当然あるべきことが、要するに市民的自由主義以前の産物であるところの亡国ドイツのモルトケ、ビスマルク時代の、即ち旧憲法と呼応するところのドイツ的行政法の観念で行われて来ておる。